金魚が黒くなる「黒斑病」の原因と対策・治療方法

金魚が黒くなるのは黒斑病

金魚が黒くなる現象は、主に「黒斑病」または「黒ソブ」と呼ばれる状態によるものです。特に「黒斑病」は、その名前に「病」の文字が含まれているため、病気を指すように思われがちですが、実際には病気ではありません。

これは、金魚が「白雲病」という病気から回復し始める過程で、体が一時的に黒くなる現象を指します。この黒くなった部分は、金魚の体が治癒過程にある証拠であり、「金魚のかさぶた」とも呼ばれています。時間の経過とともに、この黒い部分は徐々に元の色に戻っていきます。

黒斑病の原因

黒斑病の主な原因は「白雲病」です。白雲病は、金魚がストレスや不調を感じると、体を覆うバリア機能が低下し、水中の様々な病原虫が体に寄生する病気です。この病気により、金魚の体は異常に粘膜を分泌し、その結果、体が衰弱してしまいます。しかし、適切な治療を行えば、金魚はこの病気から回復することが可能です。その回復過程で、金魚の体は一時的に黒くなることがあり、これが「黒斑病」の状態です。

黒斑病の治し方

黒斑病自体は病気ではなく、金魚が白雲病から回復する過程で見られる現象なので、特別な治療法は必要ありません。しかし、白雲病自体は適切な治療が必要な病気です。白雲病に感染した金魚は、薬浴治療を行うことで回復することが可能です。薬浴治療は、特定の薬剤を用いて金魚を浴びせる治療法で、これにより金魚の体に寄生した病原虫を排除することができます。治療が成功すれば、金魚は白雲病から回復し、その過程で一時的に体が黒くなる「黒斑病」の状態になります。しかし、時間が経つとこの黒い部分は徐々に元の色に戻ります。

金魚が黒くなるによくある質問